観光客が行くかどうかは知りませんが、小学生の頃、遠足でこの灯台へ行った記憶があります。今は無人なのか、敷地入り口にある門は鍵がかけられていて、昔みんなと海を見ながら弁当を食べた広場も雑木が生い茂り、当時の面影と言えばその白い灯台と、道路から見える「風ノ子島」ぐらいになっていました。船乗りをしていた父は、灯台の点滅する間隔などの違いで、夜でも自分がどの辺りを航行しているのかが分かると言っていましたが、その見分け方など私は全く知りません。
ただ、灯台はなぜか好きで、海が近い町ならどこを訪ねても、美しい灯台はないかと探すのが癖になっていました。記憶は定かではありませんが、子供の頃にテレビで見た「喜びも悲しみも幾歳月」というドラマに感化されていたからかもしれません。
大人になり、バイクにリターンした頃、そのドラマの舞台となった御前崎灯台を見てみたいと、日帰りで静岡までの高速をひた走りましたが、自分がイメージしていた姿とは違っていたので、とりあえず見たから良しとしてすぐに引き返したのでした。
古きよき日の灯台らしい灯台なら、小豆島と同じ瀬戸内の、高松市沖合に浮かぶ男木島灯台の方が、よりそれらしい趣があります。けれども、いくつかある小豆島の中の灯台で、この坂手地区にある大角の鼻灯台(おおすみのはな)と、内海湾(うちのみわん)を囲むように伸びている三都半島の先にある、地蔵崎灯台が大好きでした。中学生だった70年代に、その地蔵崎灯台の下にある砂浜でキャンプをしたのですが、当時はまだ灯台守の住居もあり、そこで人が息衝いていると感じられたことが、今でも強く心に残っています。

0 コメント:
コメントを投稿