行き交う船

瀬戸内を行き来する船舶の現在の航行数は知りませんが、私が高校生だった70年代には1日約3,000隻と言われていました。

瀬戸内海といえども広い海のことなので、陸上交通ほど衝突の危険性はないものと、その頃の私は思い込んでいましたが、クイックな方向転換とか加減速ができない分、油断すると衝突の危険性はそう低くもないと父から教わりました。

客室でいるよりも海が見えるデッキでいたかった私は、真冬以外はほとんど後部の吹きさらしになっている客席で過ごしましたが、時折、自分が乗っている船の前や後ろを横切るように過ぎて行く船を見るのも好きでした。

父が水産業を営んでいた頃は、自家用の船で高松や鬼ヶ島(女木島)へ連れて行ってもらった記憶がありますが、船の先端に腰掛けて風とか波しぶきを受けているのがけっこう楽しかったのです。

でも、大きな客船やタンカーが接近すると、ほとんどビルとか山のように感じられました。大人になったら何になるとかまるで考えていない年頃に、海と仲良しの時間が当たり前の生活をしながら自分は何を考えていたんだろうかと今頃になって思いますが、思い出すようなこともないので、多分何も考えていなかったのでしょう。

広い海を見ていると、ただただ気持ち良かった。

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